1970年代初頭に彼女の将来のプロデューサー兼マネージャー、そして夫となる Floyd Smithと出会う。そして、Awareと契約。2枚のアルバムも出した後、Awareが倒産。
その後、フィラデルフィアのSalsoul Records傘下にできたトップアレンジャー兼プロデューサーNorman Harris率いる Gold Mindと契約。
Salsoulを代表するディスコ・クィーンとして大活躍。情緒豊かな歌唱力、パワフルなボイス、感極まってのシャウトが魅力的なシンガーで多くの人を魅了する。
ゴスペル→ソウル→ディスコ→ダンス→ガラージ&ハウスと変幻自在の歌姫である。

「Loleatta」’73年(ロレッタじゃなくてロリータですよ)
デビューアルバム。
プロデューサーは、Floyd Smith。
“Our Love”R&B43位、”Mother of Shame”R&B63位
“Part Time Lover, Full Time Fool”を収録。
Lolrattaという読み方だが、ロリータが正しい。
レコード会社がロリータ趣味と勘違いされたらイメージに関わるといって、わざと正しい発音を無視しロレッタにしたということだ。彼女の今まで培ってきたキャリアであるゴスペルでの力強い歌声が生かされたアルバムである。
ブルース感たっぷりの一枚。
「Cry To Me」’75年
2ndアルバム。R&B47位。
プロデューサーは、引き続きFloyd Smith。
このアルバムの代表曲“Cry to Me” US68位、R&B10位。悲しく切ないラブソング。本物のラブ&ブルース。
他、”I Know Where You’re Coming From”、”Casanova”、”H•e•l•p• M•e• M•y• L•o•r•d•” を収録。
“Cry to Me”はもちろん素晴らしい曲だが、ちこjr.があえて、おすすめしたいのは”H•e•l•p• M•e• M•y• L•o•r•d•”。シャウトが最高っ!!やっぱりLoleattaはこれでなくちゃ。
「LOLEATTA」’76年
Gold Mind移籍、通算3rdアルバム。
プロデュースは、Norman Harris、Ron Kersey、Floyd Smith。
前作の2枚とは、まったく雰囲気の違う本作。ディスコディーバの香りがしていますよ~。“Hit and Run”R&B56位、Dance3位、“Dreamin'”US72位、Dance3位、”Ripped Off”Dance3位、“We’re Getting Stronger (The Longer We’re Together)”、”Worn Out Broken Heart”R&B25位を収録。名曲揃いで名盤認定!!
ダンサブルな曲がたくさん入っている中に、しっとりバラードも入っている。
Loleattaの旨味が凝縮された一枚。う~~ん♪これは、必聴っ!!
「QUEEN OF THE NIGHT」’78年
4thアルバム。
プロデュースは、Norman Harris、Bunny Sigler、Tom Moulton、Ron Tyson、Floyd Smith、Gordon Edwards。US187位、R&B47位。
“Catch Me On the Rebound” R&B92位、Dance9位
“Only You”US87位、R&B11位、Dance9位、”I May Not Be There When You Want Me (But I’m Right On Time)” Dance9位を収録。SOULTRAINダンサーもノリノリでラインダンスを披露!!ダンサーからの支持をキープ。
Bobby Womack作の”I’m in Love”で艶やかな切ない歌声のLoleattaにも痺れます。
「Loleatta Holloway」’79年 
5thアルバム。
プロデュースは、Floyd Smith、Bobby Womack、Patrick Moten、Bunny Sigler。”That’s What You Said”Dance30位を収録。
哀愁感のあるポップで美しいメロディーンにゴージャスなオーケストラが絡むアップテンポのフィリー・ディスコ・チューン。
夫、Floyd Smithがプロデュースしたガラージ・クラシックス”The Greatest Performance Of My Life “、他”All About the Paper”もおすすめ。
「LOVE SENSATION」’80年
6thアルバム。
プロデュースは、Dan Hartman、Norman Harris、Bobby Womack、Patrick Moten、Floyd Smith、Ron Tyson。Loleattaの代表曲でもあり、サンプリング元ネタとして有名なDan Hartman作の“Love Sensation”Dance1位!”Short End Of The Stick”なんかもコーラスとの掛け合いで盛り上がるダンスナンバー。Otis Reddingのカバー曲”I’ve Been Loving You Too Long”も収録。 “Dance What’cha Wanna”フォーンがカッコ良すぎる!!ディスコ~ソング!!あなたは踊れるわよ!!
“My Way” はLoleatta燃え上がるバラード曲。う~ん♪これも必聴っ!!
これを知っているあなたはクラブ通っ!
12inch Only「Strong Enough」
これを知っているあなたは通の中の通っ!
当時のクラブでも好き好んでかけるDJは数少なかった。もちろんメインタイムでかかる曲ではなかったけれど、名曲です。
まさか、この曲で踊ったあなたは
モノホンのクラバーっ!(・∀・)/”ハーイ

噂のBlack BOX登場~
「Dreamland」
イギリスイタリアの HouseミュージックグループBlack Box。
Loleattaの大ヒット”Lone Sensation”をサンプリングし
“Ride On Time”89年というタイトルで 大ヒットさせた。
がっ!Loleattaのクレジットは載せなかった。
結局、裁判でLoleatta側の全面勝利となる。
その他、“Everybody Everybody”、EW&Fのカバー“Fantasy”、これでキメキメで踊れたらカッコ良すぎる“Strike It Up”を収録。クラブ世代にとっては、絶対に聴いたことがある曲ばかり。このヒットでLoleattaは「ハウスの女王」誕生となる。
Loleatta Holloway共演名作
Salsoul Orchestra-「Magic Journey」’77年
Salsoul Orchestraの4thアルバム。
この3曲目に
Loleattaの大ヒット曲、“Runaway” US84位、Dance3位を収録。「ディスコ・ディーバ」の地位を獲得。
他、”Short Shorts”は「あ、タモリ倶楽部の歌やん!」お尻を振る映像が続くオープニング・ナンバーが!以外に間奏のピアノがカッコよく惚れます。これまた登場のEW&Fのカバー“Getaway”をjazzyに変身させている。
Dan Hartman-「Relight My Fire」’79年
Dan Hartmanの4thアルバム。
この3曲目にLoleattaとのデュエット曲
“Relight My Fire ft. Loleatta Holloway”を収録。Club1位を記録。Loleattaのゴスペルで鍛えられた図太い叫び声が楽しめる。
他、“Hands Down”も、フロアで楽しみたい1曲。

Marky Mark and the Funky Bunch-「Music for the People」’91年
Marky Mark and the Funky BunchはアメリカのHiphopグループ。Loleattaとフューチャリングした
” Good Vibrations “がUS1位に!!
どんなジャンルの歌にもさらっと、というか、ドスっと(?)入り込めてしまうLoleatta。
この1曲だけでなく、他にも一緒に曲作りをしてほしかったなぁ。
Dan Hartman-「Keep the Fires Burning 」’94年
これは、Dan Hartmanの死後に出された曲。
同じタイトルのアルバムも出ているので
是非チェックしてみて下さい。
“Relight My Fire”のリミックスという感じになっています。
LoleattaとDanのコンビの曲は結構ありますねぇ。
良い曲をありがとう!!
最近では、09年Whitney Houstonのヒット曲“Million Dollar Bill”(100万ドルの恋)でLoleattaの“We’re Getting Stronger”が使われている。
次世代にどんどん聴き継がれるLoleatta!!

ベスト盤の紹介
GTS、Salsoul Orchestra、Dan Hartmanなどの作品が入ってて、お得感満載!